2021.06.26

フリーランスのフードデリバリー・IT人材、労災適用へ

令和3年6月18日、第98回労働政策審議会労働条件分科会労災保険部会が開かれ、いわゆる自転車によるフードデリバリーサービスの配達員、フリーランスのIT人材に対する労災の特別加入について、おおむね妥当との答申が行われました。

今後、厚生労働省では、対象となる業務の範囲、特別加入団体の承認要件、労災防止の措置について等々、省令の改正が行われる予定です。

《自転車によるフードデリバリーサービスの配達員》
フードデリバリープラットフォームサービスを開始した6社の登録者数合計は、156,800人。このうち自転車での配達員は7割程度の9万人程度と推計。
※上記数字の中には、複数のプラットフォームサービスに重複して登録している配達員も存在すると考えられる。
※雇用されている配達員も含めた全体像については、ピザやそばの配達等、飲食業に分類されている者もいるため、推計は困難

~対象となる業務の範囲~
自転車を使用して行う貨物の運送の事業

~災害の状況~
・配達員が交差点を曲がろうとした際、直進してきた自動車と接触。転倒し、腰を強打し打撲、骨折などの例が多く見られる。
・タクシーのドアが開き、その突然開いたドアに配達員の自転車が追突したことによる打撲等が多く見られる。

~想定される特別加入団体~
バイク配達の特別加入団体等既存の労災保険組合
・事業内容として、労災保険事務に関する規定を設ける予定。
・労災保険事務の処理のための、事務体制、財務内容に関する規定を設ける予定。

《フリーランスのIT人材》
IT人材全体は、約1,574,000~1,654,000人(一般社団法人ITフリーランス支援機構推計)
※フリーランスのIT人材約176,000~256,000人程度(一般社団法人ITフリーランス支援機構推計)

~対象となる業務の範囲~
情報処理システム(ネットワークシステム、データベースシステム及びエンベデッドシステムを含む。)の設計、開発(プロジェクト管理を含む。)、管理、監査若しくはセキュリティ管理その他情報処理システムに係る業務の一体的な企画に係る作業、ソフトウェア若しくはウェブページの設計、開発(プロジェクト管理を含む。)、管理、監査、セキュリティ管理若しくはデザインその他ソフトウェア若しくはウェブページに係る業務の一体的な企画その他の情報処理に係る作業

~災害の状況~
長時間のデスクワークや不規則な生活リズムによる心筋梗塞や狭心症、腰痛、ヘルニア等の例が多く見られる。
長時間労働の過度なストレスによる精神障害、抑うつ等の例が多く見られる。
階段から落ちて足首を骨折、じん帯損傷等の例も少数だが見られる。

~想定される特別加入団体~
一般社団法人ITフリーランス支援機構

厚生労働省:第98回労働政策審議会労働条件分科会労災保険部会|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

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