2021.05.05

「IT導入補助金2021」を有効活用して生産性向上に今こそ着手

「IT導入補助金」とは、正式名称「サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助」と言い、中小企業が申請できる補助金です。

その名のとおり、目的は「生産性向上」支援のため。そのための補助金です。

ITツールを使用して生産性向上を上げましょう、その企業には補助金として導入費用をサポートしますよ、という趣旨のものです。

経済産業省の監督のもと行われていて、その時の時流に合わせて少しずつ形を変えながら、長らく中小企業の強い味方になっている補助金となっています。

補助金の額は? 

補助金の額は、実際にITツールの導入にかかった費用の

《2分の1~3分の2》
《30万~450万円以下》

の範囲内で補助金が交付されます(諸要件あり)。

例えば、経理業務のペーパーレス化を!ということで、とっても便利で誰もが使いやすい安全性にも優れたソフトを、初期費用・導入費用等460,000円かけて導入したとします。諸要件を満たし最大3分の2が補助されるとなると、30万円以上の補助が受けられ、実際に会社が支払う費用は16万円程度で済むということになります。

これで、ペーパーワークのために出社をする必要もなく、経理部門でも、安全にしかも効率アップさせながら在宅勤務が可能となります。また、作業効率が上がれば、残業時間の削減、担当者の精神的な負担の削減にもつながります。また、残業代の削減はもちろん、単純作業に大事な社員の労力を割く代わりに、より重要な業務を任せることができるので、生産性の向上にもつながる、というわけです。

「IT補助金」の活用事例

先ほどお話した経理部門はどの会社にもあるものです。経理のほかにも、人事労務部、営業部、生産管理部、製造部等々、あらゆる業界のあらゆる部門において、それぞれの業務内容に特化した生産性向上を図るためのツールは多く存在します。

業務内容だけではなく、その業界に特化したソフトウエアも多くあります。

例えば、建築業に特化したもので、見積~受注、請求、原価管理、アフターフォローまで一気に管理できるようなツールや、飲食業に特化したものだと、人気メニューの分析からメニュー開発支援、売上管理から給与計算まで一手に引き受けてくれるようなツールまで様々です。

同じ業界が抱える問題は共通することも多く、「こんなのあったらいいのにな~」という思いをかなえてくれるITツールはきっと存在し、これを導入しない手はないのです。

ぜひ、インターネットで「飲食業 IT補助金」「経理 IT補助金」など、ご自身の属する業界や部署、仕事内容等で検索してみてください。IT補助金の対象になるソフトウエアやサービスがずらり出てくるはずです。

申請方法は?

最初にお伝えしたとおり、この補助金は、中小企業の「生産性の向上」を支援するもので、どんなITツールでも好き勝手導入して補助金を申請できるものではありません。実は、「IT支援事業者」という、頼もしい味方と一緒に二人三脚で進めていくものなのです。

「IT支援事業者」は、生産性向上につながるITツールを提供し、導入後のアフターフォローまで丁寧に行ってくれる実績ある企業です。もちろん、「IT支援事業者」にも審査があり、それをクリアした企業だけが登録でき、IT補助金にも携わることができます。また、補助金の対象となるITツールも、この支援事業者が事前に登録し、認められたもののみとなります。この補助金を申請してみたい、という場合、最初に行うのは補助金の対象になっているITツールの選定もしくはこの「IT支援事業者」を探すところからはじまるのです。もちろん、「IT支援事業者」に相談をしながらITツールの選定や導入を進めることができ、効果を最大限に出すための力強い伴走者になってくれると思います。

先ほどのように、「飲食業 IT補助金」「経理 IT補助金」で検索すると、その支援事業者と、補助金の対象になるITツールが一緒に検索結果で出てくることが多いです。

またさらに、これは助成金とは異なり、「補助金」であるため、申請すれば必ず交付されるものでもありません。

申請時には3年間の事業計画を出し、導入するITツールを使っていかに生産性を向上させるか、数字をもって意気込みを示す必要があり、審査に通ったら無事採択、補助金が交付されます。また、採択されたとしても、導入後3年間は「事業報告書」を提出必要があります。「ほらね、計画どおり生産性があがりましたよ」と、きちんと報告をするというわけです。この報告もIT支援事業者が一緒にサポートしてくれます。交付を受けた会社と「IT支援事業者」の義務というわけです。

最後に・・・

大変な思いをしているのはみなさんだけではありません。同じ悩みを抱えている方は多く、またそれを解決するITツールを提供しお役に立ちたいと願うIT企業も多く存在します。

まずは、IT補助金2021のサイトで導入事例をご覧になられることからおすすめいたします。きっと、「あ、これこれ、うちもこうしたかったんだ!」という成功事例が見つかるはずです。またITはもはや、ITが得意な人のものだけではなく、どんな方にも優しく助けてくれる優れものなんだ、とあらためて実感することができるかと思います。

その後は、同サイトでIT支援事業者のリストをみることもできますので、まずはその事業者や登録されているITツールなどを確認してみるのも良いかもしれません。

私たち社労士も、様々な人事労務の相談を受けますが、そこから派生して、一つの解決策として、ソフトウエア等の導入を勧めることも少なくありません。ITがやってくれることはITに任せ、私たちは人にしかできないことに集中する。この役割を分けること、とても重要ではないかと思います。

参考:トップページ | IT導入補助金 (it-hojo.jp)
参考:ITツール活用事例 | 中小企業・小規模事業者のみなさま | IT導入補助金 (it-hojo.jp)

 

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